造語症ならではの苦労
ネットでよく見かける「造語症」という病気はどんな病気かと言うと、「新しい言葉を作り、それを他の人も知っているような態度を取ること」なんだよね。周りに造語症の人っている?
私の周りにはいないけれども、ちょっとネットを覗いてみると、そんな人の書き込みがたくさんあるんじゃないかな。そもそも、今では当たり前のように使われている言葉とか略語なんかも、もともとは造語症の人が作った言葉で、それが周知されただけの話なんだろうね。
ひと昔前までは、自分の考えとか意見を拡散する方法って限られていたから、造語症の人はかなり苦労したはず。周りの人には理解できない言葉を当然のように使って話すわけなんで、かなり浮いてたんじゃないかな。
しかも、なんで知らないの?なんて態度まで取っていたら、それこそ友達がいなくなっても不思議ではないよね。
ネットやSNSが造語症の人を救った?
造語症の人の大きな問題は、自分が作り出した言葉を他の人が知らないという点だよね。それにもかかわらず、他の人もその言葉を知っているかのような態度を取るので、周りから浮いた存在になってしまうわけ。でも、今はネットやSNSが普及しているおかげで、造語症の人が何気なく作り出した言葉が簡単に拡散されるようになったよね。
バズる
例えば、「バズる」という言葉だって、どこから出て来たのかわからないよね。どっかの造語症の人が勝手に考えて(流行語や売れることを狙う芸能人やコピーライターとは違い、造語症の人は特に意識しないで言葉を作り出している)、使い始めた言葉かもしれないよ。
「バズる」という言葉をちょっと調べてみると、英語のBUZZが語源の言葉なんだよね。英語のBUZZには蜂などの虫が「ブンブンと飛び回る」という意味があって、SNSにアップした動画にたくさんの「良いね」が付いたり、何度も再生されたりすると、虫が群がってくるかのように見えることから、「BUZZる」つまり「バズる」となったわけ。
昔はマスメディアを通して造語になったが現在はネットが中心
昔は芸能人やタレントが使い始めた言葉がテレビなどのメディアを通して流行語や造語になったけど、この場合は造語症の人がつぶやいた一言がSNSで拡散されて、新しい言葉として周知されるようになったんだね!
今はSNSが普及したおかげで、造語症の人が作った言葉が永遠にその人しかわからない言葉ではなく、多くの人に知られる新語・流行語にもなる可能性が出てきたってことだよね。
海外にも造語症の人はいるのか
もちろん、海外にも造語症の人はいるよ。というか、新しい言葉は日々、どの言語でも生まれているんだよね。
普段、わたしたちが何気なく使っている英語の中にも、もともとは新しく作られた単語だったものがあるんだってよ。
ブランチ
例えば、よく使う「ブランチ」という言葉も造語の一つ。勘のいい人ならすぐにピンとくるだろうけど、これは朝食を意味する「Breakfast(ブレックファースト)」と、昼食を意味する「Lunch(ランチ)」を組み合わせた言葉だよね。
昼食も兼ねた重めの朝食を、朝食と昼食の間の時間に取ることを指して使うよ。
アンプットダウンアブル
他に、「アンプットダウンアブル」なんて言葉もあるよね。ネットの口コミとかによく見られるから、聞いたことあるかもしれないね。この言葉を英語で表記すると「Unputdownable」で、「un」+「put down」+「able」という組み合わせの言葉なんだよ。
直訳すると「置くことができない」だけど、「(面白くて)やめられない」という意味で、ゲームとか本とか、あまりにも面白いので置くこと(やめること)ができない、そんな時に使うんだよね。
中国語にだって造語はある
英語ならなんとなく理解できる人も多いけど、その他の言語、例えば中国語なんかにも新語や造語はあるのかと疑問に思うかもしれないね。もちろん、中国語にも造語はあるわけで、ということは当然、中国にも造語症の人がいるってことになるね。
中国は国土も広く、様々な民族がいたことから、もともといろんな言語や方言があったわけ。そこで、違った言語や方言が混ざり合うことで、新しく生まれる言葉や単語もたくさん出てくるんだよね。
さらに現代では、そのような中国語に加えて、英語などの国際的によく使われる言葉もたくさん入ってくるようになったから、外国語と中国語をくっつけた造語が溢れるようになり、中国語に大きな変化をもたらしたと言えるね。
日本語にも、「バズる」のような英語と日本語をくっつけた造語が存在するわけだから、同じことだよね。
海外の症例パターン
結局、海外の人も日本人と同じようなパターンで新しい言葉を作っているよね。つまり、もともとあった言葉をちょっと変化させたり、短く切ってつなげたり。外国語と自国語をミックスさせるのもよくあるパターンの一つだね。
こうやって考えてみると、やっぱり言葉を話すのは人間だけなんだなぁって改めて考えさせられるよね。動物には新語を作る能力ないし。でも、人間はどこに住んでいても、どんな言葉を話していても、造語症には同じ症例パターンがあるのはとっても興味深いよね。
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