造語とはそもそも何か
造語とは、造られた語句のこと
「そもそも造語とは何だろう」と疑問を持つ人も少なくないんじゃない?造語とは字のごとく、造られた語句のことだよ。語句、つまり言葉なんだから、「人間が作ったに決まっているだろう!」と横やりが入るかもしれないね。
作ると造るは違う。造るは既存の言葉から造り出すこと
でも、「作ること」と「造ること」は明確に違うよ。「作ること」はゼロから生み出すことで、「造ること」は既存の言葉から造り出すことだからね。元のオリジナルがあるかどうかが、「造ること」の定義として挙げられるよ。
造語の歴史・原点は明治時代にある
造語の歴史は古くって、現代日本で使われているような造語の原点は明治時代にあるとされているよ。明治時代は文明開化の時流もあったし、欧風文化が日本古来の文化と融合した時期でもあったんだよね。
長らく、中国大陸から伝わった漢語や古典的なカナ文字を使い続けてきた日本人にとって、そうした外国からの風は言語にも大きな影響を与えることになったんだよ。
造語は既存の語句をつなぎ合わせるのが一般的。ゴジラ=ゴリラ+クジラ
造語は、主に既存の語句をつなぎ合わせて出来ることが一般的だね。有名なところでは「ゴジラ」があるよ。ゴジラは、「ゴリラ」と「クジラ」を掛け合わせた言葉なんだよね。
ゴジラは1954年に発表された、同名の特撮映画に登場する怪獣だよ。後にウルトラマンを生み出すことになる、円谷氏が関わって制作された映画だよね。
何のために造語があるのか
日本の略語文化との関連|造語の存在理由
造語には時代的背景や時流によるものが詰め込まれている訳だけど、そもそもなぜ造語があるのかと言えば、それは日本独特な略語文化にあるんじゃないかな。
例えば、今では普通に使っているけど、「スマホ」は「スマートフォン」の略語だよね。スマートフォンが発売された当初は、「スマフォ」と呼ばれることもあったよ。
外国の影響を受ける造語|造語の存在理由
また、造語はどちらかというと、外国の影響をつぶさに受けているよね。「グローカル」なんて言葉はその典型例で、「グローバル」と「ローカル」を掛け合わせた言葉だよ。
「グローバル」も「ローカル」も、どちらも英語が原語だからあ、造語と言えども全て外来語由来の造語と言えるね。
造語の例:鉄骨飲料|造語の存在理由
面白いところでは、「鉄骨飲料」なんてのも造語として挙げられるよ。「鉄骨番長」なんていうアトラクションがあったね。いずれにしても、これらは語句自体に深い意味合いを込めたというより、「鉄骨」という硬くてゴツそうなイメージから生み出された用語であると言えるね。
ユーモアを込めている背景もある|造語の存在理由
最初のほうで「造語が作られた背景には略語文化が関わっている」と述べたけれども、その他にも「鉄骨番長」のような面白さ、つまりユーモアを込めているのもその背景として挙げられるよね。
言うなれば、言葉遊びの延長が造語であると言ってもいいんじゃないかな。
おもしろい造語の作り方
複数の文字を合成する、既存の用語を短くする|造語の作り方
造語の作り方としては、主に複数の文字をつなぎ合わせる合成と呼ばれる手法と、既存の用語を短くする略語の手法が挙げられるね。合成による造語には他にも「腰パンツ」などがあるし、既存の用語による造語としては「キャリデザ」などがあるね。
ユーモアセンスを磨くために日々ネタを探すことが重要|造語の作り方
おもしろい造語を作るためには、ユーモアセンスが絡んでくることは言うまでもないよね。ユーモアセンスを磨きたいのなら、日頃からネタを探し続けるということが重要だよね。
造語の例:道草根性|造語の作り方
道端に生えている草からでさえ、ユーモアセンスの高い人は新たな造語を生み出すことができるよ。「道草根性」なんていうのが、良い例かもしれないね。
道草でコンクリートに挟まれながら生えている草に「根性」という言葉を合わせて、懸命に歯を食いしばって生きる姿を表現した造語だよ。
たくさん造語を作って造語力を高める|造語の作り方
こうした感性は、生まれながらにして持ち合わせた能力というよりは、たくさん造語を作って養う他ないものだよ。言うなれば、お笑い芸人のネタ作りに似ているね。
ネタというのは、同じものをひたすらに使い回していくのではなく、常に新しいものを作っていくのが求められているからね。
造語を作ることにハマっている要素を造語症ということも
ちなみに、造語を作るのが好きな人のことやハマっている様子のことを造語症ということがあるよ。造語を作るのをやめられない造語症の人は、こうしたネタ作りの能力に長けていると言えるよね。
生まれながらにして持った能力というよりも、俳句を作る要領でたくさん作っている感覚に近いかもしれないね。
俳句の入賞者の裏には数百本の失敗がある|造語の作り方
ちなみに、俳句作りで入賞を目指している人は、年に何百本も俳句を作り続けているんだよ。同じように、造語も可能な限りたくさん作り続けることで、必ず誰かの心に刺さる、おもしろい造語を作ることができるようになるよ。
最近の現代文の授業には、造語が取り入れられている|造語の作り方
現在では、学校教育の現場でも造語が取り入れているんだって。現代文の授業では、書き手の心理を分析することにとどまらず、自らの考えや創作性を養うという観点から、造語の作成が良い教育効果を与えるとされているらしいよ。
造語と流行語の関連性
若者から造語が作られる|造語と流行語の関連性
造語は、流行語とも深い関係性があるね。若者たち、特に女子高生を中心に毎年新しい言葉が作り続けられているけど、こうした新語ブームは日本独特の言葉遊び文化なのかもしれないね。
毎年ユーキャンが発表している新語・流行語大賞においても、日本の略語文化を背景に、ユーモアのある造語が多数生まれ、世に放たれているよ。
若者が作った造語「ヌン活」|造語と流行語の関連性
例えば、記憶に新しいところで言うと、「ヌン活」なんていう造語があるね。ヌン活とは、「アフタヌーンティー」と「活動」を掛け合わせた造語だよ。
高級ホテルのラウンジで、アフタヌーンティーで供されるプチフールなどを食べながら優雅に過ごすことを指すんだけど、忙しいご時世ならではの優雅な過ごし方もトレンドに入っていると言えるんじゃないかな。
造語と社会情勢
社会情勢のあおりを受けて、造語が生まれることも多いよね。
黙食|造語と社会情勢
「黙食」なんて言葉も、学校を中心に流行した言葉じゃない?「黙って食べる」という、コロナ禍における感染症対策を如実に表すこの表現は、「黙食」という分かりやすい造語を通じて、全国でスローガンとして利用されたと言えるよ。
フィンテック|造語と社会情勢
「フィンテック」という言葉を目の当たりにしたことのある人もいるかもしれないね。フィンテックは、英語で「FinTech」と書き、「金融」を意味する「Finance」と、「技術」を意味する「Technology」を組み合わせて出来た造語だよ。
フィンテックは、コロナ禍でセルフレジやキャッシュレス決済が大幅に推進されたことにより、社会に浸透したよね。キャッシュレスに関して言えば、PayPayを筆頭に、QRコード決済が大きくシェアを伸ばしたよ。
QR決済は、非接触型の決済方法として、コロナ禍における感染リスクの低減に寄与してきたよね。
オンライン面接と造語
コロナ禍を契機として、オンラインミーティングツールであるZoomが社会に大きく進展したね。従来であれば、会社に赴いて面接を受ける必要があったのが、オンラインでZoomを使うことで代替されるようになったよね。
ウェビナー|オンライン面接と造語
そんな中で、「ウェビナー」という造語が生み出されたよ。ウェビナーという語句は、「Web(ウェブ)」と「Seminar(セミナー)」を掛け合わせた造語だね。ウェビナー機能による面接やセミナーは、今ではおおよそ通常の場合と同様に、ごく当たり前に開かれるようになっているよね。
ポイ活|オンライン面接と造語
オンラインの発達はコロナ禍を契機として大きく進捗したから、造語もオンラインの影響をもろに受けるようになっていると言えるよね。「ポイ活」なんて造語も、非接触型QR決済の増加により大きく進展したからだよね。
具体的な例を挙げれば、楽天Payなどで積極的にお買い物をして、楽天ポイントがどんどんと貯めるとかね。
履歴書における造語とは
何気なく使う造語「企業戦士」|履歴書における造語とは
履歴書において造語を使う機会と聞かれても、あまりピンとこないんじゃない?でも、履歴書においても、何気なく造語を使う場面というのは存在しているよ。例えば、「企業戦士」など、その企業に貢献するという意味合いを持つことから、使ってみても良いかもね。
また、造語を使うことで、自らの個性を大きく表現することができるかもしれないよ。面接や採用選考で大事なことは、学歴や経歴をひけらかすことじゃなくて、今の実力や特異性を面接官にぶつけることだよ。いわば、お笑い芸人のオーディションに似ているかもしれないね。
会社は学校と違って、ペーパーテストや暗記だけでは乗り切ることはできないもの。むしろ、業務に長けている職人のような人が頼りになる場合もあるよ。理工学などの実学に携わっていたことのある人なら分かるだろうけど、理工学などの分野では、必ずしも机上の空論のとおりにコトが進むとは限らないよね。
会社はクリエイティビティを大事にする|履歴書における造語とは
「事務の場合にはどうなんだ」と言われそうだけど、あくまでも会社の事業部門においてはそうしたクリエイティビティを大事にする傾向があるということだよ。造語は、そうしやクリエイティブな考えを一番に語句に詰め込んでいると言えるよね。造語を生み出す能力を養うことは、クリエイティブな要素を養うのに寄与するんじゃないかな。
新人研修に造語を取り入れている会社も|履歴書における造語とは
最近は、新人研修に造語を取り入れている会社もあるようだよ。造語能力を養うことで、事業開拓や業務効率化に大きな貢献を発揮することが期待されているんだね。
いつの時代も新人社員には会社に新しい風を吹かせることを期待されているものだけど、造語がその一翼を担っているということだよね。
志望動機に造語を使うのはアリか
志望動機に造語を使いたいといったケースもあるかもしれないね。もちろん、個性を存分に発揮して採用担当者の心を鷲掴みにしたいといった場合には、大いにアリだと言えるよ。
その場合には、他の志願者と表現が被らないように造語を作る必要があるよね。
就活で使ってはいけない語句
倒と敗|就活で使ってはいけない語句
残念なことに、就活では使ってはいけない語句も存在するよ。会社の存亡の危機である倒産の「倒」とか、敗北の「敗」は、志望動機に使うのに適しているとは言えないよね。
ブラックユーモアの造語|就活で使ってはいけない語句
また、ブラックユーモアを造語に入れるのもふさわしくないよ。あくまでも就活ということを意識して造語を作るべきで、一定の節度は守らなくちゃね。
造語というのは、あくまでもおもしろに徹するべきで、ネガティブな部分を入れちゃいけないんだよね。
とは言っても、あまりガチガチに挑戦しないで造語を作るとおもしろみに欠けてしまう可能性があるし、ギリギリのラインを攻めながら作成する、その加減が腕の見せどころかもね。
履歴書に使いがちな造語
ユニバーサルデザイン|履歴書に使いがちな造語
履歴書でよく使われる造語としては、「ユニバーサルデザイン」が挙げられるね。障がいやハンディキャップを持っている人でも使いやすいようなデザイン、つまり設計されたものを指す言葉だよ。
ユニバーサルデザインと聞くと、造語じゃなくて単語ではないかという人もいるかもしれないけど、意外にもアメリカで1961年に考案された言葉なんだよ。
国連による持続可能な開発目標であるSDGsが話題になっている昨今の世界情勢を鑑みると、「ユニバーサルデザイン」はキャッチーな言葉だよね。このように、造語は時代とともに作られているというのがよく分かるよね。
エコロジー|履歴書に使いがちな造語
「エコロジー」なんていう造語も、現代社会には良くマッチしているね。SDGsでも環境への配慮や経済的な部分における配慮が掲げられているから、「エコロジー」のような短くて分かりやすい造語が広く社会に浸透したよね。
ネコロジー、スマロジー|履歴書に使いがちな造語
近年では、大手運送会社のヤマト運輸が、車体に「ネコロジー」と記載した車両で運送を行っているのを多く見かけるよ。同社のクロネコを用いた造語で、トラック運送においても環境に配慮した運送ネットワーク体制を整備していこう!という会社の姿勢が見て取れるよね。
そこで、エコロジーにあやかって「スマロジー」なんて造語を履歴書に使ってみてもおもしろいかもね。「スマートフォン」と合成したこの造語は、スマホ決済やスマホチケットなど、あらゆる媒体をスマートフォンに集約することで、紙使用量の削減や印刷に使うインクの使用量削減に貢献することを表しているよ。
造語を作るコツは時流を捉えること
これらの造語を作る上で必要なことは、やっぱり時流を捉えた感性とピンとくるようなユーモアセンスだよね。それらのスキルを養うためには、常にニュースに目を通して、人々の心を動かしている用語の収集に努めないといけないんじゃないかな。
仕事関連の造語について詳しく知るには、「造語症の方向け!転職エージェント・転職サイトについて~求人探しや募集要項の確認方法などについてのまとめも」をどうぞ。
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