ツイッターやブログといったSNSやネット投稿には、何言ってるのか意味はわからないけど、ユニークな造語を繰り出す人たちがいるよね。考えてみれば、ブログという言葉自体も元は造語で、「Web」と「Log」を組み合わせた「Weblog」という造語が縮まって「Blog」になり、定着したわけだね。
ブログの語源を知らなくても、ブログという言葉自体は多くの人が知っていて、会話でも通用するよね。だけど、ツイッターやブログを使う人の中には造語症の人もいて、自分の作ったオリジナルの言葉をそのまま使っているのを見ることがあるよ。
造語症ってなんぞや?
そもそも造語症というのは、統合失調症やアスペルガー症候群の人の特徴の一つだと言われているんだよね。自分が勝手に作ったオリジナルの造語を、さも周りの人も理解している言葉かのように使ってしまう症状なんだ。言っている本人はまったく悪気もなくオリジナル造語を使ってしまうので、コミュニケーションが全然とれないんだ。
他人が聞いても全くわからない単語を造語症の人は会話の中で使うわけだけど、聞き手の方は造語症の人が何を言っているのかわからない、でも造語症の人はどうして聞き手はわからないだろうと不思議がる。時
にはわからないことに対して激昂する人もいる。聞き手側はとんだ災難だよね。造語症の人が勝手に作った言葉を理解できないと「どうしてわからないんだ! 話にならん!」と怒られるわけだ。
聞き手側としては、「話にならん!」のはこっちのセリフだって感じだけど、造語症の人にとってはどうしてコミュニケーションがとれないのかが本当にわからないから問題なんだ。
とはいえ、自分が造語症であると自覚している人もいて、そういう人はどうしても造語を言いたくなる自分を抑えるのに苦労するとか。いずれにせよ、まったくコミュニケーションが成立していないのに、当然のようにオリジナルの言葉を使うから困りものなんだ。
でも、造語は外から聞いてるだけなら、ユーモアがあって面白く感じてしまうよね。
ツイッターで見た造語クイズ
ツイッターではいろんな出自の人がいろんなことを呟いているよね。日常の些細なことから趣味のことまで本当に様々、そういった中で、つぶやいた本人にしかわからない造語をつぶやく人たちも一定数いるんだよ。
ガチで真正の造語症の人もいれば、造語っぽいのを使っているだけの人もいれば、本当に多種多様だよ。
「朝漁活」とは
早速クイズだけど、この言葉、「朝漁活」って何のことか、わかるだろうか?漁師さんが朝から漁に出るのかと思うかもしれないけれど、漁師さんはまったく関係ないよ。どちらかと言えば、オタクの活動とでも言うべきだろうね。
これは、「朝からDVDを漁る活動」だそうだよ。いわゆる朝活の一種とも言えるものかもしれないね。
アプトムとは?
では次は、「アプトム」が何を指した言葉か、わかるかな? 『強殖装甲ガイバー』のキャラクターじゃないよ。いや、そっちも何かわからんって話か…。
クイズをしといて申し訳ないのだけれど、結局のところ、答えはわからない。リンゴ(アップル)のような、トマトのようなもののつもりのようだけど、さっぱりだ。
答えがわかった人は、コメント欄に記載してくれ。
「陽口」とは?
「陽口」はどうだろうか? 「ひなたぐち」と読むらしいよ。
「陰口」の対義語として生まれたオリジナルの言葉なんだって。意味は、当人がいないところで、その人の良いところをほめる様子、だってさ。
「初観雪」とは?
「初観雪」はどうかな? これは結構、字面のままの意味かも。
済まないけど、これも答えはなくて推測するしかない。きっと、「(今年)初めて雪を観た」ってことじゃないかな。当たり前のように使われると、わかんないから困るわ。
「オッペンチャー」とは?
「オッペンチャー」、これって言葉の響きがおもしろくない? これは造語症じゃなくて、小さな子どもの造語なんだけど、どんな意味かわかるかな?
どうやら、これは交通事故とかで、車と車がぶつかってぺっちゃんこになっちゃうって意味みたい。
ツイッターでこういう言葉もよく見るようになったね。
「フルロナ」とは?
「フルロナ」って言葉だけど、どういう意味かわかるかな?
よく見るってことはいろんな人が使い出していて、少しずつ定着しつつあるのかもしれないね。ひょっとしたら、造語症とは違う括りになるのかもしれない。
これがゆくゆくテレビや世間話でも使われるようになったら、新しい言葉としての地位を獲得することになるんだろうね…。
ちなみに、インフルエンザとコロナウイルス感染症を同時に感染するって意味なんだって。「フルロナ」って言葉は医療従事者のブログにも紹介されているので、今後は新語として定着していくのかもしれないね。
「絶対方位感」とは?
さて、どんどんクイズを続けていこう。「絶対方位感」の意味はわかるだろうか?
オリジナルの造語なんて理解できないとは言うけれど、漢字とは偉大なもので、その文字の意味から、その言葉自体の意味も推し量れるからすごいよね。
まあ、これは「絶対音感」の「方位」版のようなニュアンスらしい。初めての場所でも迷うことがない能力だとか。
「伊地知虹夏彼氏持ち概念最高」とは?
「伊地知虹夏彼氏持ち概念最高」、これなんか、もうよくわからないね。
意味はわからないけど、とりあえずとても印象に残ったので、紹介しとくね。「伊地知虹夏」という漫画のキャラクターがいるので、それに関する言葉っぽいね。
「おしょんしょん&おしょんしょん」とは?
ほのぼのする造語も見てみよう。「おしょんしょん&おしょんしょん」、なんだかフフッて笑ってしまうね。
乳幼児とお風呂に入るお父さんが、育児ノートをつけるお母さんに放った言葉だそうだけど、意味は「お風呂の前と後におしっこしたよ」とのことだよ。「ジョンソンエンドジョンソン」みたいだとご自分でもツッコんでたけど、まさにそうだね。
「シュプリング」とは?
「シュプリング」っていう言葉も、なんか言いたいことはわかる感じでおもしろいよね。まあ、これは「スプリング(春)」と「シュリンプ(エビ)」が合わさっちゃったんだなって想像できるね。どういう文脈で使うのかは全くわからないけど。
最後のほうはクイズの体を成していなかったけど、なんかおもしろい言葉があったら、真似して使ってみてもいいかもね。使用における責任は一切負えないけどね。
とあるツイ主の友人の造語記録
とあるツイ主の友人が造語症っぽいということで、ツイ主が友人の言葉を記録するのをいそしんでいる旨のツイートを見たよ。
「チコネリ」とは?
例えば、「チコネリ」という言葉は「ちょっと寝る」という意味だって。「ネリ」が「寝る」ということみたいで、「チコ」が「ちょっと」なんだって。「チコリチコリ」となると「ちょっとずつ」という意味になるよ。
「ササティアササティア」とは?
ツイ主はマメな人間だなあと思うのと同時に、よく友人との会話をあきらめないなと感心もするね。「ササティアササティア」とか言われても、どう返事したらわからないよ。この「ササティアササティア」は、「さっさと」という意味になるんだってさ。
「ゲボ虫」、「死虫(しむし)」とは?
「ゲボ虫」や「死虫(しむし)」は、もう字面から、あんまりいい意味ではなさそうなのが伝わるね。それぞれ「最悪なもの」と「最悪な状態」を指すんだ。ツイ主の友人は虫が嫌いなのかもしれないね。
「ミシ」、「チコミシ」とは?
「ミシ」は「飯」なんけど、もうそれは「メシ」でよさそうなものだけどね。「チコミシ」になると、「チコ」が「ちょっと」だから、「軽い食事をとる」って意味になる。「ラーメン」は「ラミン」だそうだよ。
「ティミーキ」とは?
ユニークに感じたのは「ティミーキ」って言葉で、声に出したら微妙に正しい言葉に聞こえないでもない。造語っていうか、ただの読み替え的なものかもしれないけど、「ティミーキ」は「ため息」なんだってさ。
「バルッバルッ」、「バルチョス!」、「プンスプンス」とは?
「怒っている」を表す造語は2種類、「バルッバルッ」と「バルチョス!」があるらしいよ。後者のほうがより怒っている感じなのかね? 明確な使い分けがあるのかは知らんけど。
あと、「プンスプンス」も怒りの感情表現みたいだけど、これにはあんまり造語感はないかもね。
「あれから30年」とは?
「あれから30年」、実際に30年経った出来事を振り返っているんじゃなくて、「かなり時間が経過したこと」を指すらしいよ。おもしろいな~。
ツイ主はなかなかユニークな友人をお持ちのようだけど、慣れると結構楽しいものなのかな。いや~、やっぱり身近な人がこうだと大変そうだけどね。
造語だけで会話をしているブログ
広いネットの世界、ツイッターだけじゃなくて、ブログでも造語は見かけることができる。ひたすら造語だけで綴られる記事もあって、かなりカオスだよ。
いきなり「みんなのススンポ」だとか、「モッケラしようかな」とか、会話が進んでいくんだけど、何を言っているのか、第三者にはなかなかわからない。突拍子もなく「サポスケ」「サポスケーケス」「サポスケポタータス」「サポスケスタス」とか似たような言葉が出てくると、思わず違いが知りたくなっちゃうよ。
ブログの中で「ゼッピョンツコやろ(ウォモ)」っていうツッコミが飛び交ったり、「サポスケはラコンボに限る」っていう意味のわからない断定があったり、これでよく会話できてるねって感じ。いや、たぶん会話はしてないと思うけど、むしろ自分で勝手に作ったオリジナル造語で殴り合いをしているようにも思える。「会話のキャッチボールならぬ、会話のドッヂボール」とはこんな感じなのかもしれない。
「メッシデロデロってこういうことなんだね」とか一人で勝手に納得されても、こっちは置いてけぼりなんだけど。
はてさて、こんな調子で続くブログを読んだら、みんなはおもしろいと思うだろうか。一字一句しっかりと読んでいったら吹いてしまうかもしれないよ。いや、深夜とかに見たら絶対笑ってしまうね。気になった人は、「造語だけで会話する」的なブログやツイッターを見てみると幸せになれるかもしれないよ。
しっかり造語で会話してるんだけど、人の造語に乗っかってそのまま会話をつなげているのもすごいね。このブログでの造語は自分たちで意図的に造語を作り出して会話している形だから、他の造語とはちょっと毛色が違うけど、それでもおもしろおかしいので「メリルラッヒーソ」でしょ。
LINEでよく見る造語たち
LINEグループでの会話などで何気なく使っている言葉も、よくよく考えれば造語ばかりだ。「LINEでよく見る造語たち」なのだから、それはもはや造語という枠を超えて、新語となりつつあるのかもしれないね。
フロリダとは?
例えば、「フロリダ」という言葉も、大人から見ればアメリカのフロリダ州のことを思い浮かべるだろうね。「お風呂に入るから離脱するよ」なんて意味を考え付くことは無理かも。
ほかる、ふろてら、ほかいま、ほかえり
お風呂に関する造語なら、まだあるよ。「ほかる」は「お風呂に行く」だし、それに対して「ふろてら」と言って見送る。
「ふろてら」は「お風呂にいってらっしゃい」で、戻ってきて再び会話に参加する時には、「ほかいま」って言いつつ戻る。そして、周りは「ほかえり」と応じる。関西人がいたら、「何か捨てるの?」って思っちゃうかもね。
カメレスとは?
他に、「カメレス」とかも使うことの多い言葉じゃないかな。これは文字通り、「亀のように遅いレスポンス」って意味だよ。これらのいわゆる「若者言葉」は、略した造語が多いのかもしれない。やっぱりどんなことでも楽なほうに流れていくのかな。
ぱ、とは
2語、1語で表現する言葉も出てくる。「おけ」は「オッケー」っていう意味なんだろうなってわかりやすいけど、「ぱ」の1文字でどんな意味かわかるだろうか? 「ぱ」は「中途半端」なんだって。
び、とは
「び」はどうかな? 「び」は「微妙」って意味だよ。そして、「り」だったら「了解」だって。
ここまで来るとだいぶ極端に感じるけど、仲間内ではしっかり伝わるのだから何も問題はないよね。むしろ言葉を省略するのはどんな時代でも、そして若者に限らない現象だから。
ただし、これらの言葉が今後もずっと使われ続けるわけじゃないし、ここで紹介した言葉でももうすでに廃れてしまった言葉があるかもしれないね。今、この瞬間にも、新しい造語、若者言葉がどんどん生まれてきているよ。
造語にはユニークなものがたくさん
はじめに造語症とは、自分が作ったオリジナルの言葉を周りを当然知っているように話をする症状だと言ったけど、今回はそういったガチの造語症だけじゃなくて、そのコミュニティなら通じるような造語も見てきたよ。気に入ったり、ツボにはまったりした造語はあったかな?
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