ベルギーって名前は聞いたことあるけど、どういう国かはあまり知らないって人が多いんじゃない?
日本にはあまりなじみがない国のように思えるけど、実は日本で広く知られているベルギー由来のものってたくさんあるんだよ!
ベルギーってどんな国?
まず、ベルギーってどういう国なのか、ベルギーの基本的な情報を知っておこうね。
ベルギーってどこにあるの?
ベルギーはヨーロッパの西側、北海に隣接したところにあるよ。フランス、ドイツ、ルクセンブルク、オランダに囲まれているね。
海を隔てているけど、イギリスも近いよ。ちなみに、面積は九州よりちょっと小さいくらい。
ベルギーで使われている言語は?
ベルギーの公用語はフランス語だよ。その他には、オランダ語やドイツ語も話す人もいるね。でも、ベルギー国民みんなが全ての公用語を話せるわけではないから、同じベルギー人同士でも言葉が通じないこともあるんだって。
公用語にはなっていないけれど、英語もだいたい通じるよ。特に若い世代の人は、13歳から英語の教育を受けているから、流暢な人がほとんどだよ。
ベルギーって治安は良いの?
ベルギーは治安の良い国だよ!アメリカの雑誌「グローバルファイナンス」が行った2019年の調査では、「世界で最も治安の良い国ランキング」で、ベルギーは19位にランクインしてるんだから!
ちなみに、日本は自然災害が多いという理由で43位になっているよ。日本くらい安全だと思っておいていいね。ベルギーには、心が広く、のんびりしていて、観光客へのサービス精神が高い人が多いので、旅行するのにも安心な国だね。
日本からは行きやすい?
ベルギーは、日本からはちょっと遠いかもね!東京からの直行便の飛行機でも、速くて12時間くらいはかかるよ。
飛行機代は、会社やチケットを取る時期にもよるけど、だいたい10万円くらいはかかると思っておいたほうがいいね。
ベルギー発祥の食べ物
ベルギーは世界的にも有名な「美食の国」、ヨーロッパではフランスにも負けないくらい食文化が発達しているよ!実際に、日本でもベルギー料理屋さんは最近とても増えているよね。
ベルギービール
ベルギーと言えば、ベルギービールだよね!ベルギービールはベルギーで生産されるビール全般、もしくはベルギーと同じスタイルで作ったビールの名前だよ。ベルギー人はビールが大好きで、国内に125個もビールの製造所があるんだって。九州よりも小さいところに125個も製造所があるのはすごいね。
ベルギービールは原料や製造方法、アルコール度数で種類が違っていて、1500種類以上にも分かれているんだよ。それぞれのビールに合わせた料理や飲み方があって、フルーツを入れたり、ホットで飲んだりするのもあるよ。
ベルギービールは、2016年にユネスコ世界無形文化遺産に登録されているね。遺産にもなるほどのベルギー人のビール愛ってすごい!
ベルギーチョコ
ゴディバ、ピエール・マルコリーニ、ヴィタメール、レオニダスなどの有名なチョコレートブランドは、全てベルギー発祥だよ!ベルギー人のチョコレート消費量は世界トップクラスで、フランダース地方では1人のチョコレート年間消費量は6キロにもなるんだって。6キロのチョコレートというと、板チョコに換算すると120枚分にもなるよ。3日に1枚板チョコを食べている計算になるね。
ベルギーがチョコレート大国になったのは、1800年代の植民地計画がきっかけだよ。ベルギーはどうしてもコンゴを植民地にしたくて、色々頑張っていたんだよね。1884年、念願叶ってコンゴを手に入れ、そこにカカオの木をたくさん植えたんだって。そこから、カカオ産業とチョコレート産業が大きくなっていったんだね。
ベルギーフリッツ
ベルギーフリッツってあまり聞きなれない料理かもしれないけど、誰もが絶対に見たことある料理だよ!その正体は「フライドポテト」、正式名称は「フリッツ」って言うんだよ。
日本で「フリッツ」という呼び名が浸透しなかったのは、日本にフリッツを広めたのはアメリカ人だからだね。英語だと「フレンチフライ」と呼ぶのも、アメリカ人にフリッツを伝えたベルギー人がフランス語を話していたために、フランスの料理だと勘違いしちゃったからなんだって。
世界的に大人気の料理なのに、自分の国発祥の料理って知られていないのはかわいそうだね。ベルギーではケチャップではなくて、マヨネーズ系のソースをかけるのが一般的だよ。
ベルギーワッフル
ベルギーと言えばワッフルも有名だよね。ワッフルの発祥は諸説あるけど、今の形のワッフルはベルギーで生まれたものだと言われているよ。
特に有名なのが、ブリュッセルワッフルと呼ばれるワッフルだね。大き目の長方形をしていて、サクサクした食感が特徴だよ。生地そのものに味はあまりついていなくて、粉砂糖やクリーム、チョコレート、フルーツなどでトッピングするのが一般的。デザート系だけでなく、野菜やハムなどを乗せて、サンドイッチ感覚で食べるのも人気なんだ。
もう1つ、リエージュワッフルというのもあって、こっちのタイプは楕円形でもちっとしていて、中にパールシュガーと呼ばれる大粒の砂糖が入っているよ。デザート専用のワッフルで、屋台などで売られていることが多いね。
ムール貝のワイン蒸し
ムール貝のワイン蒸しってなんだかフランス料理っぽいけど、実はベルギーの家庭料理だよ。バケツのような大き目の器いっぱいのムール貝と、フリット(フライドポテト)のセットは、ベルギーでは定番だね。フリッツやワッフルみたいに世界中に浸透しているわけではないけど、その評判はじわじわと広がっていて、アメリカでも人気になっているよ。日本でも、ベルギー料理専門店に行けば食べられるね。
ベルギーはヨーロッパの北海に面しているから、新鮮なムール貝がたくさん採れるんだよ。残念なことに、日本だと天然のムール貝は手に入りづらいから、ぜひ現地に行って食べたいね。
カルボナードフラマンド
カルボナードフラマンドは、牛肉をビールでとろとろに煮込んだ、ベルギーの郷土料理だよ。誰もが知っている料理ってわけではないけど、インターネットでもレシピが無数に出てくるくらい、最近注目されている料理だね。オシャレな大人の料理っぽいけど、もともとはベルギーのフランドル地方の家庭料理だよ。パーティーなんかで作ったら喜ばれるかもね。
ピュレ
日本では「ポタージュ」と呼ばれる料理だけど、ベルギーでは「ピュレ」って呼ばれているよ。ネギやアスパラガスをブイヨンと一緒に煮込んだもので、ベルギーの家庭料理としてお馴染みの料理だね。
ベルギー出身の有名人
「ベルギーの有名人は?」と聞かれてもなかなか答えられないかもしれないけど、実は世界的に有名なセレブを何人も輩出しているよ。
オードリー・ヘプバーン
「もっとも偉大な女優50選」の3位にランクインしている大女優のオードリー・ヘプバーンは、幼少期をベルギーで過ごしているんだよね。お父さんがイギリス人だったから国籍はイギリスだけど、プロフィールにはしっかり「出生地:ベルギー、ブリュッセル」と記載されているよ。オードリーの代表作の1つ、「尼僧物語」の舞台もベルギーだね。
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
「ロゼッタ」「ある子供」など、カンヌ国際映画祭で賞をいくつも獲得しているジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟も、ベルギーのリエージュ出身の映画監督だね。「ダルデンヌ兄弟」と言ったら、日本でも映画の世界にいる人なら知らない人はいないビッグネームだよ。
ルネ・マグリット
シュールレアリスムの代表的な画家として知られるルネは、ベルギーのレシーヌ出身だよ。「ルネ・マグリットって誰?」ってピンと来ないかもしれないけど、ルネの作品はどこかで見たことがあるという人が多いはず。
デペイズマン手法という、現実とかけ離れた空間を創り出す手法の代表格みたいなアーティストだね。
ジャンゴ・ラインハルト
ジャンゴ・ラインハルトは1930年代ごろに活躍したギタリストで、ベルギーのリベルシー出身だよ。ジプシー音楽とスウィングジャズをミックスした「ジプシージャズ」を作った人だね。「ヨーロッパ史上、もっとも偉大なミュージシャンの1人」と言われているし、「歴史上もっとも偉大なギタリスト100人」では必ず名前が入るくらいすごい人だよ。
日本でもレコードが売れているから、知っている人も多いはず。
ベルギー発のブランド
日本で親しまれているブランドにも、実はベルギー発祥のものがたくさんあるよ!普段から目にするものもあるかも。特に、ファッションブランドが目立つね。やっぱりベルギーは芸術の国としても知られているから、芸術的センスが磨かれている人が多いんだね。
ゴディバ
チョコレートメーカーのゴディバはベルギー発祥だね。買収とか色々あって、今はベルギー以外にも会社がたくさんあるけど、最初に本社が置かれたのは間違いなくベルギーの首都ブリュッセルだよ。
ベルギー王室の御用達としても有名だね。日本にもお店がいくつもあって、新作が出るたびに話題になるよ。
アイスウォッチ
ジェニファー・ロペス、アヴリル・ラヴィーン、きゃりーぱみゅぱみゅなども愛用する、腕時計ブランド「アイスウォッチ」もベルギー発祥のブランドなんだよ。色彩豊かなデザインと、金属を使わないスタイルは、日本でも人気だよね。
オシャレだけどカジュアルな見た目が印象的。日本でも、アニメやインフルエンサーとのコラボでよく話題になるよ。
ラフ・シモンズ
カニエ・ウエストやトラヴィス・スコットなど、世界中のセレブが愛用するファッションブランド「ラフ・シモンズ」は、ベルギー出身のデザイナー、ラフ・シモンズさんが立ち上げたブランドだね。
シモンズは1995年に自身のブランドを設立して以来、数々のコンクールで賞をとって、2008年に青山でもお店を出しているね。いまだに世界中でファンが増え続ける大手ブランドだよ。
ハイダーアッカーマン
パリコレにも参加したことがあるファッションブランド「ハイダーアッカーマンは、ベルギーのアントワープを拠点にしているね。設立者のハイダー・アッカーマンは、アントワープの美術大学でデザインの基礎を学んでいるよ。
日本では、俳優の綾野剛が愛用しているブランドだよね。
オリヴィエ・ティスケンス
ベルギーのブリュッセル生まれのデザイナー、オリヴィエ・ティスケンスが手掛ける、フランスのファッションブランド「オリヴィエ・ティスケンス」も、世界的に認められているね。
パリコレにも出てるし、第70回のアカデミー賞で、あのマドンナがオリヴィエ・ティスケンスのドレスを着たことでも話題になったよ。海外セレブでは、クロエ・モレッツ、エヴァ・グリーン、オルガ・キュリレンコなどが愛用しているね。
ベルギーを使った造語
ベルギーという名前を使った造語もあるよ。名前に「ベルギー」が入ると、ちょっとおしゃれになるね。
ベネルクス
ベネルクスってゲームに出てくる国王みたいな名前だけど、これはベルギー、オランダ、ルクセンブルクの3つの国をまとめた言い方だよ。それぞれの国を英字表記にしたときのBelgium、Netherlands、Luxembourgから、それぞれの最初の部分を切り取ってつけられた名前だね。
この3国は1944年に関税同盟協定を結んでいて、この協定の別名がベネルクス協定なんだ。なんかカッコいい感じになってるよね。
ベル・オーブ
ベル・オーブは、豊洲と池袋に店舗を構える、ベルギークラフトビール専門店だよ。ベルギーの英字の略称「Belg」と、フランス語で「夜明け」を表す言葉「Aube」を合体させて、「Belg Aube」っていう名前にしたんだって。お店の雰囲気にピッタリな、オシャレな感じが出てるよね。
実は身近なベルギー
ベルギーって、日本に住んでいるとあまり関係のない国に思えるけど、こうやってベルギー由来のものを探してみると、意外と身近にたくさんあるのが分かるね。ベルギーっていう国に、ちょっと興味がわいたんじゃないかな。(2022年現在)
造語の関連用語について詳しく知りたいそこのあなた!「【保存版】造語の関連用語まとめ」をご覧ください。
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