BLや百合の世界にはオリジナル造語がいろいろ・主なものを紹介

ラノベなどの中にはBLモノや百合モノの作品って人気だね。海外ではBLや百合をテーマにしたドラマがあって、日本でも話題になっている作品もあるよ。

BLや百合の世界では独特の造語もいろいろとあるよ。所見だと「どういう意味?」と戸惑ってしまうものもあるよね。

目次

BLと百合とは?

BLのルーツはイマージュ

そもそもBLも百合もある意味造語といえるよね。まずBLは「Boys’Love」の頭文字をとったものだね。ボーイズラブ、つまり男性の同性愛をテーマにした小説や漫画などを指すよ。

ルーツは「イマージュ」だといわれているね。1991年に創刊された書籍だけれども「BOY’S LOVE COMIC」というキャッチコピーで売り出したんだ。「ボーイズラブ」という言葉がここではじめてつかわれたって言われているよ。

百合のルーツは薔薇族

一方百合は女性同士の関係を指す言葉。こっちもBLに合わせてGL(Girls’Loveの略)と呼ばれることもあるよね。なんで女子同士の恋愛のことを「百合」と呼ぶようになったのか、これは「薔薇族」が由来といわれているね。

薔薇族とは男性の同性愛をテーマにした雑誌で、男性同士の恋愛を薔薇、一方女性同士の恋愛を百合って呼んだんだ。薔薇族では百合族というコーナーもあって、女性の同性愛者からの投稿を掲載するようになったんだ。

ここから女性の同性愛のことを百合って呼ぶようになったといわれているね。

BLで覚えておきたい用語集

BLの中には独特の造語がいろいろと出てくるよ。BLモノの作品を見ていきたいと思っているのであれば、基本的な専門用語は押さえておきたいところだね。

カップリング

まずはカップリング。男性同士の組み合わせのことで、簡単に言えばカップルだね。また「掛け算」っていう言葉も使われることも多いかな。これはBLの世界ではカップルのことを「A×B」といった書き方をするからだね。

公式カップリングという言葉もしばしば用いられるね。これは原作で相思相愛であることが明確に描かれているカップルのこと。公式は認めている中という意味だね。

ちなみにそういう関係性の描かれていないキャラクターをファンがカップリングする場合もあるんだ。こうして2人の関係性をあれこれ想像するのも、BLの楽しみ方の一つだよ。

タチとネコ

あとタチとネコも覚えておいたほうがいいね。これは百合の世界でも使われることもあるよ。タチとはカップルの中でも男性の役割を担当する側だね。エッチするときには挿入する側のことだよ。

ちなみに男性のカップルのことを「A×B」と書くことはすでに紹介したよね。この場合、通常タチ役はAつまり左のほうに書くのが一般的なんだ。だから「左」と表現することもあるよ。

一方ネコとは女性側のほうだね。エッチするときには挿入される側のほうを指すよ。こっちも掛け算で表現する場合、右側に記載されるのが一般的。だから「右」と呼ばれることもあるね。

やおい

やおいも覚えておいたほうがいい言葉だね。やおいとは「山なし」「オチなし」「意味なし」の頭文字をとった造語だね。BL作品全般のことを指しているんだ。

やおいという言葉が誕生したのは1970年代だって言われているだけれども、当時は性的描写オンリーでストーリー的な要素はほとんどなかったんだ。だからこのように呼ばれたわけ。

ただし最近のBL作品はストーリー重視の作品も少なくないから、物語として読んでも結構面白いよ。

転ぶ

転ぶっていう言葉も結構BLの世界では使われる言葉だね。転ぶって、カップリングや好きな作品の変わることを指すんだ。同じ作品を読み続けていると、最初から気持ちが変わるってこと、あるよね。

ちなみに転ぶにはこのほかにもある作品を見始めたけれども飽きてしまって、別の作品のファンになるという意味合いもあるよ。

ここまでくれば立派な腐女子?マニアックなBL用語

BLの造語の中にはちょっとマニアックな用語もいろいろとあるよ。以下で紹介する言葉まで理解できていれば、もう一人前の腐女子といっても過言ではないね。あ、ちなみに腐女子もBL関係の立派な造語だね。

腐女子とは

腐女子は男性同士の同性愛、BLモノを好む女子のことを指すね。婦女子をもじった言葉だね。ちなみに1990年代の末期にはすでに腐女子っていう言葉はネット上であったみたい。でも広く認知されるようになったのは2005年ごろかな。

貴腐人とは

ちなみに貴腐人っていう言葉もあるよ。こっちは腐女子の中でも年齢層の高い女性のことだね。中には男性のBLファンもいるけれども、彼らのことは腐男子もしくは腐兄(ふけい)と呼ばれているよ。

ノンケとは

ノンケとは女性のことが好きな男性のことだね。「ノーマル」とか「ストレート」っていうこともあるね。実はBL作品に出てくるキャラクターの中には、ノンケの男の子も結構多いんだ。

最初のうちは「俺は女子が好きなんだ」って言っていたのに、相手の男の子のことが好きで仕方なくなるというのは王道のパターンだね。

総受け、総攻め

総受けという言葉もBLの世界ではしばしばみられるね。総受けとは作品の中でどんなキャラクター相手でも受けになる登場人物のことだね。みんなから愛されるキャラのことを指すね。

その逆は総攻め。どのキャラクターと組み合わせても攻めになる登場人物のことだね。でも作者のほうから「このキャラは総受け(総攻め)ですよ」なんてことは言わない。あくまでも読者の主観によるものだね。

オヤジ受け

オヤジ受けっていう言葉もあるね。オヤジ受けとは、中年男性が受けになる状態だね。オヤジ受けのパターンはBLの世界では結構あるよ。例えば中年に差し掛かって体もくたびれてきたオヤジが若い男性に激しくセックスされる、アラフォーになってそれまで女性しか愛したことのないオヤジが新しい世界のとりこになってしまうなどなど。

誘い受け

誘い受けもBLでは結構定番の言葉だね。ふつうは受けの男の子から攻めを積極的に誘惑する状態のことだね。受けの男の子の中には精神的には積極的で攻めなんだけれども、いざセックスになると受けになるというパターンだね。

受けって言われると、タチ役の男の子のなすがままというイメージがあるかもしれないね。しかし実際のところ、常に受け身でいるわけじゃないんだ。普段は男らしくてぐいぐい行くキャラクターがベッドの中では攻めに泣かされて…、といったギャップ萌えを楽しむのもBLの醍醐味の一つ。

ヘタレ攻め

ヘタレ攻めっていうパターンもあるよ。ヘタレはもう広く知られていると思うけれども、気が弱い人のことだね。普段はヘタレキャラで情けない男の子が、攻めに行く状態のことだね。誘い受けとはある意味逆の立場って言えるんじゃないかな。

普段はなよっとしていて、受けのようなキャラクター。ところがベッドの中ではぐいぐい攻めて、受けの男の子をメロメロにさせるというわけ。普段はヘタレだけれども、時折見せる男らしさにキュンってなる腐女子も多いみたいだね。

女体化

女体化もBLモノの中でしばしば出てくるシチュエーションだね。男性が女の子の体になってしまうことを指すよ。性格や見た目など何とか元の男の子とわかる最低限のものだけを残して、残りは女性に代わってしまうのが多いね。

男らしいキャラクターが女体化するとギャップ萌えだよ。体格の大きな男性が女体化することも多いけれども、この場合見た目は女の子だけれども大柄な体系はそのままっていうパターンが多いね。

リバとは

リバはBLの用語の中でも結構レベル高いんじゃないかな。攻めと受けが交代になることだよ。「リバ有り」っていう感じで用いられるね。作中でそれまで攻めだったキャラが、いつの間にか受けになっているね。

人によってはリバ有りの作品は避けるっていう腐女子も少なくないね。というのも腐女子の中には好きなキャラクターに思い入れの強い人もいるからね。「大好きな○○が受けになるのなんてありえない!」というわけだ。リバの逆の意味が固定。固定の場合、カップリングの攻めと受けはずっと同じポジションのまま、交代はなしという意味だね。

サンドとは

サンドはBLの沼にはまりたいと思っている人は押さえておきたい言葉だね。サンドとは、受けが1人に対して攻めが2人いる状態のこと。例えばAが受けでBとCが攻めの場合、「BCサンド」という感じで表現されるよ。

普段はカップルでも3人が集まることで、受けの愛され度がアップするところが見どころかな。しかしたまには三角関係になって、攻めの2人が受けを取り合うようなシチュエーションになる場合も。また中には先に紹介した例でいうと普段はA×B、A×CなのにサンドになってB×Cと攻め同士が絡むなんて言うストーリーもたまにあるね。

攻めのキャラクターに強い思い入れのある腐女子にとっては、受けになることが許せなくなっちゃうことも。

砂を吐く

「砂を吐く」という言葉もたまにBLの世界で耳にするね。砂をはくって、攻めと受けのラブラブな様子を見て腐女子が恥ずかしくなってしまう状態を指すね。甘ったるくて砂糖をはくっていう表現があるよね。このパロディであることは確か。でもなんで砂になったのかについては、あまりよくわかっていないよ。

ナマモノ

ナマモノという言葉もあるよね。これは3次元の実物の男性のカップリングを想像して楽しむことだね。このようなナマモノ好きな腐女子のことをナマモノ萌えっていうよ。自分の好きなアイドルやタレントを組み合わせる方法もあるし、職場の同僚など身近な人物を使ってカップリングを楽しんでいる腐女子もいるみたいだね。

実は芸能人を扱ったBLって、同人誌では結構しばしば取り上げられているよ。もしかすると自分の好きなアイドルのナマモノが同人誌になっていることもあるかも。

ホモ百合とは

BLの世界でありながら、百合を取り扱った造語もあるよ。それが「ホモ百合」という造語だね。ホモ百合とは、受け同士が愛し合っている状況を指すんだ。百合は女性の同性愛を指すんだけれども、女性役の受け同士が愛し合うから「ホモ百合」っていうわけ。

ニャンニャンする

ちなみにホモ百合の別の造語に「ニャンニャンする」っていう言葉もあるよ。子猫がいちゃつきあっている感じに近いという意味で、ニャンニャンするという言葉が使われているわけ。

百合の世界の造語を理解しよう

ネコとタチ、ウケ

百合の世界には百合の言葉があるね。百合の世界に興味のある人は、専門用語をより深く理解しておくとより作品も楽しめるだろうね。BLモノと同じようにネコとタチっていう言葉は使われることが多いね。

しかし「ウケ」という言葉が使われることもあるよ。これはいわゆるネコの別称だね。

誘いネコ

このタチとネコにさらに言葉を組み合わせた造語もいろいろとあるよ。例えば誘いネコ。これは性行為そのものではネコだけれども、常に受け身ではなくて時には攻めの側に回ることもある女性を指すんだ。

例えばベッドインできるように、相手に好意を仕向けるような女の子は誘いネコだね。誘いネコを見てみると、甘え上手な人が多い印象だね。

ジャリタチ

ジャリタチっていう言葉もあるよ。これはボーイッシュなたちのことだね。子供っぽい女性のことを指すよ。ただ実際の百合の世界では非常識や無神経、さらには粗暴な女の子のことを指すからイメージ的にはネガティブな言葉かな。

スカタチとズボネコ

スカタチとズボネコという言葉もあるね。スカタチは性行為では攻めだけれども、普段はスカートをはくのを好むなど見た目は女性的な感じの人のことだね。

一方ズボネコはその逆で性行為そのものでは受け身だけれども普段はズボンをはくなど、ボーイッシュないでたちをしている人のことだね。「ボイネコ」ということもあるね。

バリタチ、バリネコ

バリタチやバリネコっていう言葉も百合の世界ではよく使われるね。バリタチとは完全なタチ、バリネコは完全なネコのこと。リバは全くないよ。バリタチの中には、結構ハードが見た目をしていることもあるね。

刈り上げやモヒカンなどの女の子らしくない短髪や革ジャンやジーンズを常に履いているなど、見た目でタチであることがわかる人も少なくないね。

奥深いBLや百合の造語を理解しよう

BLや百合の世界は結構奥深いものがあるね。BLは男の子同士、百合は女の子同士がただエッチをしているだけだろと思っている人もいるかもしれないね。でも結構奥が深いし萌えポイントも多いよ。ここで紹介した専門用語を勉強して、BLや百合の世界の沼にはまってみるのはいかが?

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