今、普通に使われている言葉に、実は芸能人発信の造語だったってことあるよね。その中でも注目してほしいのがジャニーズなんだ。
実は、ジャニタレって、いろいろな造語を今までに作っているよ。造語症の僕からして見ても、結構注目の言葉があるんだ。流行語にも選ばれるような言葉にも、実はジャニタレが大きくかかわっていることもあるよ。
流行語大賞にも選ばれた「知らんけど」
毎年、年末になると流行語大賞の発表があるよね。ニュースや僕ドショーでもよく取り上げられているから、毎年どんな言葉がノミネートされているか、気になるっていう人も多いよね。よく聞いた言葉もある一方で、「なんでこの言葉がノミネートされてるの?」っていう言葉もあるよね。
2022年の流行語大賞を見てみると、「知らんけど」がノミネートされているよ。多分、関西人だったら聞きなれた言葉じゃないかな。「あそこにこのお店ができるらしいで、知らんけど」っていう感じでよく使っている光景を目にするよね。
確信はないけれども、とりあえず言ってみるといったニュアンスで使われることが多いよね。「ここ、どっちに曲がればいいの?」「右折ちゃう?知らんけど」みたいな会話もよくあるよね。
実は、この「知らんけど」の流行に、ジャニタレが大きく関係していると言われているんだ。
「しらんけど」とジャニーズWESTの関係性
「ジャニーズWEST」っていう、関西生まれのメンバーだけで作られたグループがあるんだ。彼らが2022年、「しらんけど」っていう楽曲をリリースしているよ。
この中で、「知らんけど」っていうフレーズが、実に30回以上出てくるんだよね。そこで、「知らんけど」っていう言葉が注目を集めるようになったんだ。
現代用語の基礎知識にも「知らんけど」が登場
ちなみに、その時々の流行りの言葉もカバーしている「現代用語の基礎知識」にも、「知らんけど」は記載されているよ。その中では「文末につけて断定を避け、責任も回避する言い方」との説明が掲載されているね。
大阪市消防局でも、この言葉を使った標語を2022年に出しているよ。防火ポスターの標語は「知らんけどいうたらあかん火の始末」、関西人には刺さるキャッチコピーなのかもしれないね。
東京でも使われる「知らんけど」
東京でも、若者の間で「知らんけど」っていう言葉はよく使われているね。「今日、あそこのお店空いてんじゃね?知らんけど」といった感じで、普通に使われているよ。
日本全国に普及しているから、流行語大賞にノミネートされたのも納得だね。
若者でよく使われる「さすい」も実は…
「さすい」は「さすが」という意味で使う
「さすい」っていう言葉を知ってる、そして実際に使ったことあるっていう若い人も多いんじゃないかな。2021年の下半期から急激に台頭してきた言葉なんだ。
インスタ流行語大賞というのがあるんだけれども、2021年の流行語部門ではトップテンにランクインしているよ。
「さすが」っていう意味合いで使うんだ。「さすがにかわいい」「さすがにおいしい」のニュアンスで使われるよ。用途が広いから、いろいろなシチュエーションで使えるのが強みだよね。
SNSで使われる「さすい」
SNSでしばしば使われている言葉だけれども、例えば「料理上手な彼女の作ってくれたカレーがさすい」であれば、「カレーがおいしかった」という意味だね。「推しのファンサが神対応でさすい」というふうにも使われるよね。この場合、「さすがだね」といった感じかな。
「さすい」のルーツはジャニタレ
実はこの「さすい」っていう言葉も、ジャニタレがルーツって言われているんだ。ジャニーズジュニアの中に「IMPACTors」っていうグループがあるんだけど、このメンバーの基俊介君が最初に言い出したって言われているんだよ。
「ISLAND TV」の配信した動画の中で、IMPACTorsのメンバー同士で、「さすいさすい!」とか「さすいって何?」「さすいわ」っていうやり取りがあるよ。
先ほども見たように、インスタ流行語大賞の流行語部門にランクインすると、ネットの中では「基くんさすい」というコメントであふれたよ。語感もいいし、結構使いやすい言葉だよね。
しかもジャニーズのメンバーが使いだした言葉だから、さらに広がっていって、若者の間で定着する可能性も大だね。
今後注目の言葉の「天最高」
天才+最高=天最高
ジャニヲタなら、「天最高」っていう言葉は知っているかもしれないね。これは「天才」と「最高」をかけ合わせた造語なんだ。
実は、これを作った人というのは西畑大吾君なんだよ。ジャニーズのアイドルグループの「なにわ男子」のメンバーで、「なにわ男子のオールナイトニッポンPremium」の番組紹介でも、「天才・最高略して“天最高”なラジオ」と紹介されているくらい、番組ではポピュラーなワードなんだよね。
ジャニヲタ以外からも人気の「天最高」
ジャニヲタ以外の人からすると、あまり聞きなれないフレーズかもしれないね。でも、実際に結構人気なんだ。
怪しいと思うのであれば、ツイッターで「天最高」と検索にかけてみて。「天最高~」というつぶやきがいくらでも見つかると思うよ。ネットの世界だけじゃなく、テレビでも取り上げられることもあるくらいで、2022年6月に、朝の僕ドショーである「スッキリ」の中でも、「天最高」が取り上げられているほどだよ。
その時もツイッターでは結構話題になって、「これは流行語大賞あるかも!」って盛り上がったほどなんだ。
ちなみに、流行を主に取り扱っているメディアの「Petrel」での「2022年上半期流行語大賞・流行語部門」では、2位にランクインしているほどだね。
天最高の使い方
どうやって使えばいいかって?使い方はそんなに難しくないし、シンプルだよ。文字通り、天才で最高だと思った時に使えばいいよ。「このフレーズ考えた人、マジ天最高」とか、「この言葉編み出した大吾君、カッコいいし天最高」みたいな感じで使えばいいんじゃないかな。
何か感動することがあって、最大級の賛辞を贈りたい時に使うのはどうかな。「ワールドカップでドイツとスペインに勝ったサムライブルー、マジ天最高」ってな感じで。
いろいろな造語を編み出しているキムタク
キムタクというと、ジャニタレの中心の中心という感じがするよね。先日、岐阜で行われた信長まつりでは人々が殺到したって、ニュースでも話題になったよね。
このキムタクも、いろいろな造語を作り出して流行語にしてきたよ。ま、ドラマの中のセリフだから、厳密にいうと、彼が編み出した造語じゃないかもしれないけどね。でも、彼が発した言葉だからこそ、話題になったのもまた事実だよね。
ぶっちゃけ|キムタクが生み出した造語
とくに有名なのは、「ぶっちゃけ」じゃないかな。「ぶっちゃける」という言葉を略した言葉で、普段の会話の中でも「ぶっちゃけ…」って普通に使っている人も多いんじゃないの?
この「ぶっちゃけ」っていう言葉、使われるようになったのは2000年代に入ってからのことだから、そんなに歴史は古くないね。
この言葉が一般に広まったのはキムタクの影響って言われているんだ。2003年に放映されたドラマの「GOOD LUCK!!」の中で、彼がセリフの中で多用したのがきっかけで、「ぶっちゃけ言わせてもらいますが…」っていう感じで使われることが多いね。
他の言葉に言い換えると、「ありていに言えば…」がニュアンス的には近いかな。
ちょ、待てよ|キムタクが生み出した造語
キムタクっていうと、「ちょ、待てよ」も有名なフレーズだよね。キムタクを物まねする芸人さんは結構いるけれども、「ちょ、待てよ」っていうセリフを言うケースが多いよね。
「ちょ、待てよ」=キムタクと広く思われているんだけれども、「本当に言ってるの?」と疑っている人も多いんじゃないかな。
実はこのセリフ、ドラマの中で実際に言ってるんだ。「ラブジェネレーション」というドラマの中で、キムタク演じる鉄平が、理子との約束の時間に遅刻してしまい、理子が怒って帰ろうとする時に、このセリフを実際に言っているよ。
DVDとか動画などで確認してみるといいよ。
よろしこ|キムタクが生み出した造語
「よろしこ」も、実はキムタクが発祥って言われている造語なんだ。日常会話の中で、「よろしく」というところで、思わず「よろしこ」って言っちゃったことのある人も多いんじゃないかな?「よろしくお願いします」っていう意味で使われるよね。
よろしこのツールはHERO|キムタクが生み出した造語
「よろしこ」っていう言葉は、「HERO」っていうドラマがルーツらしいよ。毎回視聴率30%超えっていう化け物的なドラマで、主役はもちろんキムタク。
彼が検事役で、事件の真実を暴いていくっていうストーリーだったんだ。映画化もされているので、見たことあるっていう人も多いんじゃないかな。この中で、「よろしく」と言うべきシチュエーションで彼が「よろしこ」と言ったことで、一気にメジャーな造語になったっていうわけ。
よろしこはKABAちゃんの影響|キムタクが生み出した造語
なぜ「よろしこ」とキムタクが言うようになったのか、それはKABAちゃんがきっかけらしいんだ。今でこそKABAちゃん自身もバラエティ番組などに出ているけれども、当時、彼はドラマでの振り付けを担当していたんだよね。
KABAちゃんの口癖で、振り付けの現場で連発していたらしい。キムタクも何度も口にして、ドラマでうっかり「よろしこ」って言っちゃったのがきっかけなんだってよ。
厳密にいうと、ルーツはKABAちゃんだよね。でも、日本全国に広く普及したのはやっぱりキムタクのおかげだから、キムタク発祥の造語といっても差し支えないんじゃないかな。
あすなろ抱き|キムタクが生み出した造語
キムタクが作った言葉ではないけれども、「あすなろ抱き」も、彼がいなければできなかった造語だね。きっかけは「あすなろ白書」、若い人はピンとこないかもしれないけれども、1993年に放映された作品で、こちらも高い人気を誇ったんだ。
あすなろ抱きのルーツ|キムタクが生み出した造語
キムタク演じる取手治が、石田ひかり演じる園田なるみを後ろから抱きしめるシーンがルーツになっているよ。なるみは他の男性に思いを寄せているんだけれども、治が「俺じゃだめか?」って言って、後ろから抱きしめるわけ。キムタクファンがこれを見れば、「キャー!」って卒倒しちゃうかも?
このように、男性が後ろから女性を抱きしめるバックハグのことを、ドラマのタイトルから「あすなろ抱き」と呼ばれるようになったわけね。
あすなろ抱きのポイント|キムタクが生み出した造語
ちなみに、あすなろ抱きをする場合には、いくつかポイントがあるらしいよ。まず、顔は女性の後ろではなく、女性の顔の横後ろに持っていくのがポイント。
そして、腕を回す際には、両肩の上から腕を通して、自分の顔の前方で両手を交差するようなイメージで抱きしめるんだ。ドラマ放映から29年経過しているけれども、「あすなろ抱き」という言葉自体は今でも使われているみたいだね。
最近ではさらに略して、「なロ抱き」って呼ばれることも珍しくないみたいだよ。
おっはー|キムタクが生み出した造語
今は解散してしまったSMAPだけれども、彼らは一時代を作ったよね。キムタクだけでなく、香取慎吾君も造語で話題を振りまいたよ。彼の造語の中でも有名なのが、「おっはー」だね。
「サタ☆スマ」っていう1998~2002年にかけて放送されていたバラエティ番組があるんだけれども、この番組内で誕生した人気キャラクターに「慎吾ママ」がいたね。「慎吾ママのこっそり朝ごはん」っていうコーナーに登場したキャラクターで、決め台詞になっていたのが「おっはー」だったんだ。
「おはようございます」のフランクな言葉として広く浸透していったね。
もともとは、1997年から放送されていた「おはスタ」っていう子供向けのバラエティ番組で使われていた「おーはー」をまねしたものだったんだ。
でも、番組とキャラクターの人気が高まって、「おっはー」=慎吾ママと世間的には認知されるようになったね。結果、2000年の新語・流行語大賞を受賞するほどに認知されていったんだ。
ジャニーズは影響力がすごい
ジャニーズが作った言葉がたくさんあることが分かったかな?キムタク時代から今に至るまで。若者中心に刺さる造語がいろいろと出てきているよ。
彼らの言葉のセンスもすごいし、なんといってもファンが多いから、一度発した言葉は一気に広まっていくだけのパワーを持っているんだね。だから、世間一般に造語として広く浸透しやすいんだ。
僕も造語をいろいろと考えるけれども、悲しいかな、知名度がゼロだから、全然広がっていかないね。そういうところはうらやましいなって、ぶっちゃけ思っちゃうね。
造語を考えた人を詳しく知りたい方は、「この言葉って造語?有名人が広めた言葉集」をどうぞ。
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