neologism(造語症)っていう病気の定義や原因の解説。天才がなる病気って本当なの?

現代社会にはいろいろな病気があるよね。特にメンタル系の病気は、昔からあるものも、最近になってから発見されたものや名前がついたものもあって、そういう病気の多くは、今でこそ名前が付いているけど、ちょっと前だったら「ただの変わり者」とか、「社会適合性のない奴」って片づけられてたんじゃないかな。

そういうメンタル系の病気があまりにも多いので、全く聞いたことがない病気もあれば、「それって病気なの?」と思うような病気もあるよね。

もしかすると自分だって、自分では意識していないだけで、実は病気という可能性もあるかもよ。そんな病気の中に、「造語症」があるのを知ってる?

目次

造語症ってどんな病気なの?

新語を作ってしまう病気|造語症とは?

造語症を定義すると、書いて字のごとく「言葉や単語を作ってしまう病気」で、英語ではneologism(読み方は「ネオロジズム」)と言うよ。読み方も難しいし、全然聞いたことないっていう人も多いよね。

ネオロジズムという言葉自体は「造語を生んだり使ったりすること全般」を意味するから、ネオロジズム=造語症というわけではないよ。英語で使う時には注意してね。一般人は、英語でネオロジズムを使う機会なんて無いだろうけど。

新語を作ることは誰だってある|造語症とは?

言葉や単語を作るってことは誰でも経験することだよね。小さいころに友達と新しい言葉を作ったり、家族の中や会社などの仲間とコミュニケーションを取るのに新しい単語を作ったりしたことがあるはず。

ちなみに、我が家では点鼻薬のことを「鼻シュッシュ」と言いますよ。こんな風に、大人になっても自分だけの言葉ってたくさんあるよね。

造語を他の人にも使ってしまう|造語症とは?

造語症は、そうやって新しく作った言葉や単語を、他の人も当然知っているテイで使ってしまう病気なんだよね。自らが作り出した新しい言葉なのに、「辞書にも載っているし、当然みんな知っているでしょ」みたいな態度で使うので、周りは困ってしまうわけ。

そういう症状が出ている人が身近にいたら、造語症の可能性が大きいかもよ。

造語症の原因ってなんだろう?

原因は不明だが、メンタル系の病気と言われている|造語症の原因

なぜ造語症になってしまうのか、その原因についてはハッキリしたことはわかっていないんだよね。ただ、造語症は統合失調症とかアスペルガーの人に見られる特徴の一つだと言われているよ。

つまり、メンタル系の病気の人の症状の一つだということね。メンタル系の病気になってしまう原因も複雑で、未だ解明されていないことがたくさんあるので、造語症についても謎なことがいっぱいあるのもよく理解できるよね。

造語症=天才ではない|造語症の原因

アスペルガー症候群などのメンタル系の病気を患う人に、天才と呼ばれる人もいるよね。ということは、造語症の人も天才と呼ばれる人がいるの?天才=造語症なの?これもまた、断言はできないんだよね。

そもそも、天才の定義も難しいよね。天才と変人は紙一重とも言うし、天才過ぎて他の人からは理解してもらえないなんて人もたくさんいるからね。ただ一つ言えるのは、芸能人にも造語症が疑われる人は意外と多くいて、それゆえに流行語が生まれるという側面もあること。

テレビで新しい言葉を使ったら、それがどんな意味なのかを説明する機会もあるし、その番組を見ている多くの人に認知してもらえるからね。その言葉が流行っていけば、造語症の人が何の意識や意図もなく作り出した新しい言葉が、今では当たり前のように使われる日本語の一つになることもあり得るわけね。

正式な研究はされていない

造語症研究の第一人者、塚本嘉壽先生|造語症の研究

造語症についていろいろと書いてきたけれども、実のところ、造語症については正式な研究がされていないのが実情なんだよね。造語症の研究の第一人者として有名なのは塚本嘉壽さんという臨床心理学の教授なんだけど、その塚本教授によると、造語症は世界中に見られるものの、日本語や中国語などの言語を話す造語症の人たちには特有の症状もあるんだって。

日本語・中国語の造語症には特有の症状がある|造語症の研究

それは漢字!音や綴りで新しい言葉を作ることも可能だけど、日本語や中国語には1文字で意味を付すことのできる「漢字」があるから、新しい漢字を作り出してしまう造語症の人もいるわけ。

例えばネットで「剤线」なんて言葉を見つけたけど、どうやって調べてもこの言葉の意味や説明が出てこないんだよね。どこかの造語症の人が造った中国語、漢字なんだろうね。

造語症と精神状態に関連性があるという諸説あり|造語症の研究

塚本教授は、造語症の症状と精神病や精神状態には関連性があるのではないか、造語症が様々な芸術的な分野に影響を与えた可能性が大きいのではないか、といったことも考えているようですよ。いずれにせよ、専門書もなければ体系的に研究がされているわけでもないので、やはり謎な部分が大きいと言わざるを得ないわけ。塚本教授が発表したことも、2022年よりも十数年も前の話だしね。

造語症がどういうものなのか、ちょっとは理解することができたかな?それでも、本当にそんな病気が存在するのかも疑わしいと思ってる?もし身の回りにそんな症状を持つ人がいた時には、「あれ、あの人造語症かなぁ?」なんて、軽い気持ちで考えるだけで十分ですよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次