ミュージシャンがキャラを生かしてイカした造語をたくさん作っている!造語症のワイがまとめてみた

芸能人が作った造語が一気に世間に広まるっていうパターンは結構あるよね。メディアに登場しているから、発信力が違うんだ。正直、造語症のワイもたくさんの言葉を作ってきたけれどもいかんせん発信力がない…。だからうらやましい限りだよ。

芸能人の中でも、ミュージシャンが作った造語も結構あるよね。しかもその造語が長いこと一般的な言葉として定着するものも結構あるんだ。

また一時期すごく使われた流行語の発祥は実はミュージシャンだったっていうことも。ミュージシャンの言語力はすごいなって思うよね。

目次

ミュージシャンが広めたといわれる造語

ニューハーフ|ミュージシャンが広めた造語

桑田佳祐さんが広めた|ニューハーフ

ミュージシャンが広めた造語の中でも有名なのが「ニューハーフ」だよね。昔は「おかま」といわれていたキャラのことだね。実はこのニューハーフを編み出したのがミュージシャンの桑田佳祐さんなんだ。

ルーツにはいろいろな説があるんだけれども、この桑田さんルーツ説が最も有力って言われているよ。

ベティさんと桑田さんのコミュニケーションで生まれた|ニューハーフ

ニューハーフの言葉の誕生に関するエピソードでもう一人欠かせないキャラがいるんだ。それがベティさん。関西人なら知ってる人もいるかもしれないけれども「ベティのマヨネーズ」っていう有名なショーパブがあって、そこのママさんだったんだ。

このベティさんが1980年に桑田さんと対談したんだね。その時ベティさんが自分のことを「私は男と女のハーフ」って発言したらしいんだ。それを受けて桑田さんが「じゃあ、ニューハーフだよね」と返したわけ。

これがニューハーフの誕生だって言われてるよ。ベティさん自身がテレビ番組でたびたび発言しているから、これが有力な説っていうわけ。

ちなみに翌年にベティさんが桑田さんと一緒にレコーディングすることになったらしい。そこで前年のこともあってか、桑田さんが「ベティってどこの国のハーフだっけ?」って振ったらしいんだ。そしてベティさんが「男と女のハーフよ!」って返したところ、スタジオが爆笑したっていうんだ。

これをきっかけにして、ベティさんを「ニューハーフ」というキャラで売り出そうっていう話になったわけ。こうしてみると、ニューハーフの誕生に桑田さんが深くかかわっていることがわかるよね。

ニューハーフは和製英語。英語ではShe-Male(シーメール)

ニューハーフっていうと、英語のような感じがするかもしれないよね。でもここで紹介したように、完全なる和製英語なんだ。ちなみにニューハーフのことを英語ではなんていうかっていうと「シーメール」だね。アルファベットだと「She-Male」って書くよ。

ニューハーフの類語はシスターボーイ、ブルーボーイ

ちなみにニューハーフが登場すると、女性の格好をした男性のことをこういうのが一般的になったよね。でもそれまでにもいろいろな言葉があったんだ。1950年代の後半から1970年代くらいまでによく使われていたのが「シスターボーイ」や「ブルーボーイ」といった用語。

実はこれもミュージシャンが深くかかわっているんだ。美輪明宏さんがニューハーフのパイオニアともいえる存在だよね。彼のことを表現するために、先ほど紹介して2つの言葉が使われていたらしいよ。こちらもある意味ミュージシャンがかかわった造語と言えるかもしれないよね。

ギャランドゥ

西城秀樹の歌|ギャランドゥ

お腹から下腹の体毛のことを「ギャランドゥ」っていうのは知っている人も多いかもしれないね。実はこれもミュージシャン発信の造語なんだ。中高年の方なら「ギャランドゥ」と聞いて「西城秀樹の歌」って連想できるよね。西城さんの出したヒット曲の一つなんだ。でもギャランドゥと毛の意味で使うようになったのは、西城さんではないよ。

松任谷由実が発祥|ギャランドゥ

実はシンガーソングライターの松任谷由実さんが発祥とされているよ。松任谷さんが以前よくやっていた特番の「オールスター水泳大会」で西城さんが競泳用ビキニをはいて参加しているのを見たらしいんだ。

西城さんはへそ周りの体毛が結構濃くて、それが松任谷さんの印象に残ったらしい。そして自分の深夜ラジオ番組の中で「西城さんのギャランドゥがさ…」みたいに言いだしたんだ。その後ギャランドゥが番組の中で大盛り上がりになって、最終的には西城さんを自分の番組に呼んで、ギャランドゥ大会を行ったんだ。

そこからへそ周りのムダ毛のことをギャランドゥって呼ばれるようになったわけ。

ギャランドゥは造語

ギャランドゥも英語の一種かなって思うかもしれないよね。でもこれも完全な造語なんだ。もともとギャランドゥには全く意味がないんだ。ワイが作る造語に似ているかもしれないね。

「ギャランドゥ」の作詞・作曲を担当したのがミュージシャンのもんたよしのりさん。彼も「ダンシングオールナイト」などのヒット曲を持っているよ。彼が作曲するにあたって、フレーズを適当に入れて口ずさむ癖があるんだ。

その時に偶然発した「ギャランドゥ」という言葉にインパクトがあって、そのまま詞の中に採用することになったわけ。

しかしヒットしたことで困ったことも。人気の曲になったことで、「ギャランドゥってどう意味?」と思うファンが続出したんだ。実際西城さんの事務所にも「ギャランドゥってどういう意味ですか?」という問い合わせがたくさん来たらしいよ。

もともと適当に作られた造語なんで、答えなんてない。困った事務所スタッフがひねり出した答えが「Gal Undo」というもの。日本語に訳すと「ギャルのように尻軽ではない女性」ということだね。でもギャランドゥには意味はないんだ。

あけおめ

あけおめも若者中心に広く浸透した言葉だよね。言うまでもなく「あけましておめでとう」を略した言葉なんだけれども、実はミュージシャンがかかわっているんだ。

あけおめを発明したのは所ジョージさん。所さんっていうと今でもバラエティ番組のレギュラーを多数持っているけれども、彼はれっきとしたシンガーソングライターなんだ。少し前までは自分のYouTubeチャンネルで自作の歌を多くアップしていたよね。

ちなみに所さんはもう一つ「メリクリ」っていう言葉を言い出した最初の人とも言われているんだ。「メリークリスマス」の略称だけれども、若者の間で広く使われているよね。

「メリクリ」っていうヒット曲もあるくらいだ。メリクリを作ったのは所さんといわれると、若い人たちの中にはびっくりする人も多いんじゃないかな。

ディスる

「ディスる」っていう言葉も、若者の間でしばしば使われている言葉だよね。これって英語の「ディスリスペクト」がベースになっているよ。「相手の人格を全否定する」とか「相手が何かミスった時に非難する」みたいな意味合いがあるね。

悪意のある言葉だから使い方を間違えると、相手との関係がぎくしゃくすることもあるから注意が必要だね。このディスるっていう言葉、これもまたミュージシャンが深くかかわっているよ。

ディスるの生みの親は練マザファッカー

ディスるを発明したのは、練マザファッカーだね。少しなじみのない人もいるかもしれないけれども、東京都練馬区中心に活動しているヒップホップグループだよ。

ただし「練マザファッカー」っていうグループがもともと存在していたわけではないんだ。「練馬のマザーファッカー」と仲間を呼ぶ、スラング的な使われ方をされていたみたいだね。

練マザファッカーと呼ばれるようになったきっかけは、テレビだね。前にTBSで「リンカーン」っていうバラエティ番組があったんだ。そこで中川家の剛さんにラップをマスターさせるっていう企画があったんだ。それで指導したのが練マザファッカーのメンバーだった。

そこで「練マザファッカーという名前でCDを出してみるのはどうか?」っていう話になって、正式にグループ名になったわけだ。だからある意味「練マザファッカー」っていうグループ名も造語の一種と言えるかもしれないね。

ディスるはもともとラップのダンジョンとかで使われていた言葉なんだけれども、今では広く日常会話で使われているよね。派生語もいろいろと出てきていて、何か悪口を言われたときに「○○にディスられた」とか使ったことはない?

ディスるはもはや市民権を得たといっても過言ではないと思う。

きゅんです

最近若者を中心に流行った言葉に「きゅんです」もあるよね。結構年配の方でも「きゅんです」っていうフレーズのあることは知っているかもね。「胸キュンになる」ことを指すんだけれども、これもミュージシャン発信の言葉だよね。

女性シンガーソングライター「ヒラメ」が生んだ、「きゅんです」

ヒラメという女性のシンガーソングライターがいるんだけれども、2020年に自分のTikTokのアカウントで「ポケットからきゅんです!」という曲をアップしたんだ。最初は15秒バージョンだったんだけれども、若者の間で話題になって、フルバージョンの配信が行われるようになったんだ。

何でアップしてたったの1か月で1億回再生というとんでもない数字をたたき出しているし、関連動画が2か月で25万もアップされたっていうんだからバズリ方がすごいよね。

きゅんですポーズが広く普及

「きゅんです」っていうフレーズを使う際に人差し指と親指を交差させたポーズも広く浸透したね。またこちらの楽曲の中には「シュンです」というフレーズも出てきて、こちらも話題になったよ。

「シュンとする」「がっかりする」っていう意味合いなんだけれども、こちらもセットのポーズがあるんだ。それは人差し指を下に向けるポーズなんだ。TikTokを中心に流行して、このことを「きゅん現象」と呼ぶこともあったくらいだ。

きゅんですは流行語大賞を受賞

ちなみに「JC・JK流行語大賞」っていう女子中学生や高校生を対象にした流行語のグランプリがあるんだ。このコトバ部門で2020年の1位になったよ。

さらに「TikTok流行語大賞」もあるんだけれども「#きゅんです」がコトバ部門と大賞をダブル受賞したね。こうしてみると、いかに若い人たちの間で広く使われていたかがわかるよね。

バンド名やキャラにも造語がちらほら

ミュージシャンの名前やバンド名にはインパクトのある言葉も多いよね。その中には全く意味のない造語もあるから、ミュージシャンの中には造語症の人も結構多いのかもしれないね。

ケツメイシ|バンドやキャラの造語

例えば「ケツメイシ」。1993年に結成されたグループでヒット曲もたくさんあるから、名前だけなら知ってるっていう人も多いかもしれないね。

このケツメイシは「決明子」がルーツになって作り出された造語なんだ。決明子とは中国の薬草で、下剤などで使用されているよ。薬草の効能から「すべてを出し切る」という意味を込めて名付けられたって言われているね。

スキマスイッチ|バンドやキャラの造語

また「スキマスイッチ」。こちらも超有名なグループだけれども、これはメンバーの常田真太郎さんの部屋でたまたま電気のスイッチと窓の隙間が目に入ったので、これをつなげて「スキマスイッチにしよう」と思ったらしいよ。

もともとユニット名はあえてダサくしたいと思っていたみたいで、ほかにも「フスマスイッチ」や「コタツスイッチ」「タタミスイッチ」っていう候補もあったみたいだね。

ジャニーズグループ|バンドやキャラの造語

ジャニーズのグループの中にも面白い名前のものがあるよね。名前のきっかけを見てみると、いろいろな言葉を組み合わせたり全く意味がなかったりの造語だったということもあるみたいだよ。

Hey! Say! JUMP

例えば「Hey! Say! JUMP」。前半の「Hey!Say!」っていうのは「平成」からきている造語だね。これはメンバー全員が平成生まれだったからってことでこうなったらしいよ。

次の「JUMP」だけれどももちろん「ジャンプ」っていう意味もあるよ。しかしそのほかにも「Johnnys’ Ultra Music Power」の頭文字をとった造語という側面もあるんだ。

Sexy Zone

「Sexy Zone」もジャニーズの人気グループだよね。グループとしてはもちろんのこと、個別のメンバーもドラマにバラエティに大活躍しているよ。これも造語だね。

まず前半の「Sexy」はセクシーという意味だね。後半の部分だけれども「Z」と「One」にさらに分けられるらしいよ。アルファベットの終わりである「Z」と数字の1を意味する「One」を組み合わせた造語なんだ。

異なる世界をつなげることで、開拓者になっていってほしいという意味合いがあるよ。ジャニーズのグループは代表者のジャニーさんのつけたものが多いね。

造語のグループ名も多いから、もしかすると彼も造語症だったんじゃないかって思うよ。

造語を考えた人を詳しく知りたい方は、「この言葉って造語?有名人が広めた言葉集」をどうぞ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次